大人の言葉遣いってなんだろう?
こんにちは 東大卒×元駐在員×うつ病 じんじょ です。
あなたは下のような言葉を使われたことはありますか?
「一両日中にお願いできますか?」
「それでは終わり次第三々五々、解散ということで」
「なるほど、免罪符としての役割も果たしているんだろうね」
これらは、いずれもかつての上司が発した言葉です。
会話の最中は、「ふんふん」と頷きながらわかったフリをして話を聞いていましたが、あとでこっそりグーグル先生に言葉の意味を教えてもらいました(笑)。
それぞれ、以下のような意味があります。
一両日中 = 一日または二日のうち
三々五々 = ばらばらに、あちこちから(集まる、帰る)
免罪符 = 責任や避難を免れるための行為や事柄
(例:旦那は「仕事だから」を免罪符に週末はゴルフに行ってばかりいる)
なかなか自分自身で使いこなすのは大変ですが、こういったむずかしい言葉を卒なく使いこなす上司に妙なあこがれを抱いていました。
そんなかつての思い出をよみがえらせた本がこちら。
「中小企業診断士として仕事をすることになったら人前での話す機会も増えるよな」と思い、ついつい衝動買いをしてしまいました。研究開発職という仕事柄、社外の人と仕事で接する機会はほとんどなく、大人のコミュニケーションは不得意分野です。
中小企業診断士を目指すことにしたきっかけはこちら:
【自由に生きるために ~中小企業診断士と『お金の学校』両@リベ大学長~】
こういうたぐいの本は、買ったときと読んいる間は少し賢くなった気になれるものの、なかなか身に付かないんですよね。
ということで、備忘録も兼ねてぜひ自分も使いこなしてみたいワードをピックアップしてみました。
実際にこんな場面で使えるかしら?というイメージで、例文は私の創作です。
「三々五々」と比べると聞き覚えのあるワードが多いかもしれませんが、うまく使いこなせている自信はないなぁ、というものを取り上げています。
もし興味がおありでしたら書籍の方もお買い求めください。[1]
賢そうワード | 例文 |
---|---|
異論 | 「じんじょさんはどう思われますか?」 「私も異論ございません」 |
些少(さしょう) | 「(お土産を持って)些少ではありますがお召し上がりください」 |
思案に余る | 「例の件なのですが、思案に余ってしまっていて、、、少しアドバイスをいただけないでしょうか?」 意味:いくら考えても、よい考えが出てこない |
符号する | 「その話は事実と符合しているようですね」 意味:二つ以上の事柄が、ぴったりと照合・対応すること |
手前味噌 | 「手前味噌で恐縮ですが、こちらの新製品は売れ行きも良く好評をいただいております」 意味: 自分で自分を褒めること |
含みおき | 「来週は不在となりますことをお含みおきくださいませ」 意味:事前に物事の事情を理解して納得すること |
後学(こうがく) | 「後学のために教えてください」 意味:将来になんらかの役に立つような知識・経験 |
失念 | 「あいやぁ!申し訳ありません、、、失念しておりました」 意味:うっかり物事を忘れること |
神色自若(しんしょくじじゃく) | 「いやぁ、大舞台なのに神色自若としていて、さすがだったよ」 意味:大事にあっても顔色一つ変えず、平然と落ち着いている様子 |
齟齬(そご) | 「齟齬がないよう、再度確認させてください」 意味:食い違うこと、ゆきちがい |
お取り計らい | 「お取り計らいのほどよろしくお願いします」 |
ミイラ取りがミイラになる | 「綿密なプランを練ったつもりが、結局ミイラ取りがミイラになってしまった」 意味:説得しに行ったはずなのに、かえって相手に説き伏せられてしまうこと |
反故(ほご) | 「約束を反故にされてしまった」 意味:約束や決まりを取り消したり破ったりする |
案ずるより産むが易し | 「案ずるより産むがやすし、案外大したことないかもよ」 意味:物事は事前にあれこれ思い悩むよりも、実際はそれほど難しくないということ単 |
紺屋の白袴(こうやのしろばかま) | 「それじゃあ紺屋の白袴ですね」 意味:他人のことにばかり忙しく、自分自身のことに手をかける暇がないということ、医者の不養生 |
鶏口牛後(けいこうぎゅうご) | 「鶏口牛後、私は大企業向きではなかったのかも」 意味:大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって重んじられるほうがよいということ |
分水嶺(ぶんすいれい) | 「あの決断が分水嶺でしたね」 意味:物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ |
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえる) | 「禍福は糾える縄の如し、次はきっとうまくいくよ」 意味:幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ |