久しぶりの自宅へ・慣れない家事に奮闘
こんにちは 東大卒×元駐在員×うつ病 じんじょ です。
リフレックスを3錠に増量し、治療にようやく大きな進展が見られました。そして体調の回復具合を見て、十数年ぶりの実家暮らしを一区切りとし、自宅に戻ることにしました。
学生以来の実家生活ともついにお別れです。そっと見守りながら辛い時期を支えてくれた両親や兄弟にはとても感謝しています。
「ただいまー」
2カ月ぶりの妻との再会に、なんだか妙なむず痒さを感じました。
実家では家事一切を母に任せきりでしたが、自宅ではそうはいきません。フルタイムではありませんが妻は働きに出ていますので、平日の洗濯や自炊は私の担当です。
それまでソファから一歩も動かない暮らしをしていましたので、環境の変化は劇的です。案の定、久しぶりの妻との二人暮らしに慣れるまで少し時間が必要でした。
元々家事能力が絶望的なため、料理をするのも洗濯をするのも人より時間がかかります。家事の分担や家の片付けについて妻と言い争ってしまったこともありました。
また、まるまる半日、昼過ぎまでたっぷり眠る睡眠サイクルは相変わらずでしたが、明らかに睡眠の質が低下してしまいました。
眠りがどうにも浅い。
就寝中も、意識が半分こちら側の世界に引き留められたままのような感じです。
明け方カーテンから差し込む薄明りも気になってしまいます。ロボット掃除機の音で起こされ、一日不機嫌なまま過ごしてしまった日もありました。
とはいえ、これは乗り越えなければいけないハードルです。ずっと実家に引きこもっているわけにもいきません。
睡眠不足や慣れない家事に疲れや多少のイライラを感じることはあっても、発作的なイライラやソワソワ、ドキドキといった典型的なうつ症状のぶり返しはなく体調は安定しています。
薬は先生の指示通り、2.5錠に減量しましたが問題なさそうでした。
24時間のうち半分を睡眠に費やしているため、実質の活動時間は長くはありません。それでも体調の良い日は家事を終わらした後に資格試験の勉強をしたり、散歩をしたり、読書をしたりして過ごしました。
ソファの上で一日中過ごしていたころに比べれば、大きな進歩です。健康だったころの生活を少しずつ取り戻してきました。
一週間ほどが経過し、自然と体や心が自宅モードに切り替わっていきました。悪化していた睡眠の質も徐々に改善し、しっかりと眠れるようになっていきました。
妻の誕生日に手料理を振舞えるまで回復
そして、当初から目標としていた日がやってきました。妻の誕生日です。
自宅へ帰る決断をしたのは、妻の誕生日を一緒にお祝いするためでもありました。
妻のリクエストが 私の手料理 でしたので、実家暮らしをしている間に母からこの日のために料理を習いました。
当日は駅まで出かけて食材を調達し、誕生日ケーキを購入。自宅に帰って、いざ調理開始!
100gで1,000円もする高級なお肉を使ってステーキを焼き、ニンジンのグラッセやインゲンのバター炒めを添えて、副菜にナスのミートグラタンを振舞いました。スープだけは手抜きのレトルトです(笑)。
久しぶりの大がかりな作業でさすがに疲れましたが、妻はとても喜んでくれました。
翌日は朝からだるさや疲労感を感じ、微熱もあったようですが致し方ありません。
「負荷をかければ元気な人だって疲れます、それほど心配しなくても大丈夫ですよ」
と先生ならば言うだろうと思い、あまり気には留めませんでした。体調も翌々日には回復していました。
体力づくり・早起き挑戦・中小企業診断士1次試験合格
自宅での生活も、慣れてしまえば実家より居心地がよくなります。まぁ自分の家なのだから当然です(笑)。
この頃は、ときどき微熱が出たり、頭痛がすることはあったものの、体調は安定していました。
仕事に関する話題は完全にシャットアウトしていましたが、少なくともその限りにおいては普通の生活が遅れていたように思います。
復職を意識した体力づくりのため、趣味のテニススクールに申し込み、週1回のレッスン通いをスタートしました。
仕事に行く時間に起きられるよう、起床時間も少しずつ早めていきました。
だいたい1週間ごとに30分のペースでしょうか。約1.5カ月をかけて少しずつ前倒しにし、9時に起きられるようになりました。
昼過ぎまで寝ていた生活から考えると大きな進歩です。
この間、2-3週間おきに定期的に通院をしながら、日中は資格試験の勉強を続けました。
そして1次試験の日がやってきます。試験は7科目で2日間に渡る長丁場です。さすがに試験後数日は疲労感が残りましたが、勉強の甲斐あって見事1次試験に合格することができました!
この間も体調は安定しており、試験合格という嬉しい出来事もあり、失っていた自信を徐々に取り戻していきました。
(続く)